説明
 中之門を通り、左手奥に向かうと、本丸玄関前門(書院門・中雀門)があり、本丸表玄関に通じていた。この門は、大名登城路の最後の重要な門であり、徳川御三家さえも、この門手前で乗物から降りなければならなかった。かつてこの門は、二重櫓と三重櫓の二つの櫓で厳重に守られていたが、文久3年(1863)に焼失し、現在はそのときに焼けたままの門の石垣だけが残っている。