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代表理事 小竹 直隆

代表理事 ご挨拶

「歴史まちづくり法」の参画を視野に入れて、
新しい江戸・東京の歴史文化まちづくりで交流・連携しましょう!
―歴史上、初の、本格的な第一次学術・調査は終わる―

日頃より当会の活動に対し、多大なご支援を賜り誠に有り難く篤く御礼を申し上げます。

昨年の11月、歴史上、初の、本格的な学術・調査、研究がスタート致しました。この度は、第一次基礎調査が終わりつつありますので、一先ず、ご報告をさせて頂きます。

この調査は、旧江戸城及びその城下町等に現存する文化財の保存及び失われた歴史文化遺産の復元・活用に向けて、文化・芸術及び魅力ある地域のまちづくりの振興に寄与することを目的に調査を行ったものです。

江戸時代を中心とし、明治から大正、昭和前期を対象にしたこの地域に現存する文化財及びまちづくりや景観行政に関わる基本文献の収集、江戸城関連の遺構・建造物、大名庭園を中心とする屋敷跡の分布等を調査した結果、多くの歴史文化遺産が広範囲に散在し、全体像を把握しきれていないことが良く分かります。

一方、東京の生態系や自然条件は「江戸城が湾を見はらす武蔵野台地の突端にあり、東に水路が巡る下町、西に緑の多い山手は起伏が多く丘と谷が創りだすダイナミックな大地の上に古代、中世の古層ができ、その上に江戸の城下町がつくられた。斜面には湧水も多く小さな川が無数に流れ生態系や自然条件からみても、その固有性は世界でも群を抜いている。本来は土地の起伏や自然条件を勘案すれば、東京の魅力はさらに、グレードアップするに違いない。」といわれています。(環:vol59東京に秘められた水都としての可能性 陣内秀信)

現在の東京は、城(castle)と宮殿(palace)の両者が同一場所にあり、世界を見渡しても特異な都市といわれています。かつて、江戸城の最強の要塞であった外濠や江戸城の歴史文化遺産の傑出した価値は、世界に類がなく、江戸から明治・東京へと多くの歴史文化遺産がある・・・それらを「回廊」として繋ぐ中で、新しい国づくり、「文化観光立国・日本」の魅力ある歴史文化都市東京を世界に発信することが出来るのではないでしょうか?

東京の水辺の再生や外濠再生懇談会等に集まる人々は、東京固有の自然や歴史文化を活かす水都東京の再生を目指し、東京文化資源区では、近世から現代に至る歴史文化を活かした多彩な活動が展開されています。江戸東京文化センターの研究は、持続可能な社会の実現に向け、新たな研究に挑戦し、その成果を地域や市民に公開しています。このような江戸・東京の歴史や文化・芸術、まちづくりに携わる大小のコミュニティや市民、大学、民間、行政などで構成されている運動は、長年にわたる地道な活動を展開しております。現在、当会もシンポジウムやセミナーなどを通し、みなさまと交流・連携をさせて戴いております。

既に、全国72市町村では、まちづくりと観光施策を繋ぎ、国庫等の補助を受ける「歴史まちづくり法」の活用が進められております。本年2019年4月には文化財保護法も施行され時代の流れは、かつてない程に、追い風となっております。“訪れて佳し、住んで良し”の視点から千代田区など関係官庁等の縦割行政を繋ぐことも視野に入れ、できるところから、間断なく進めて参りたいと存じます。

私達は、この機会に、江戸・東京の歴史や文化まちづくりに、携わる多くの市民、コミュニティ、大学、民間団体、行政などみなさまと共に「歴史まちづくり法」を活用する緩やかなネットワークを創りつつ、そこに、主体的に参画をして参りたいと存じます。
ファシリテーション(相互理解・合意形成)とプロセスを大切にし、是非、ご一緒に、この運動に参画しようではありませんか!

2019年(平成31年)3月22日

一般財団法人 江戸・東京歴史文化ルネッサンスの会
代表理事 小竹 直隆